“吝嗇家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りんしょくか52.9%
しみつたれ23.5%
けちんぼ5.9%
けちんぼう5.9%
しまりや5.9%
しわんぼう5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
支出に対する租税は吝嗇家りんしょくかのがれるであろう。彼は毎年一〇、〇〇〇ポンドの所得を有ち、そして単に三〇〇ポンドを費すに過ぎないであろう。
おまけに名高い吝嗇家しみつたれだつた作松は、仲々それに應じなかつたが、一月許り經つと、打つて變つた熱心な信者になつて、朝夕佛壇の前でげた修證義が
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
だがね、あるとき、ある金持の吝嗇家けちんぼが、そのアバニシーに医療上の意見をただで聞こうという工夫をしたんです。
この点でも充分遺恨うらみを含まれるだけのことはあったろうが、その上に、又七は有名な吝嗇家けちんぼうなばかりか、蓄財のためにはかなり悪辣な手段を執ることをも敢て辞さないと言ったようなところがある
助五郎余罪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
元来が上方者かみがたもの吝嗇家しまりやだったから、御殿奉公中からちょびちょび小金こがねを溜めて大分持っていたそうだ、しかしもうとしとしなので屋敷もひまを貰って自分は此処ここへ一軒あたらしく家を建てたが
暗夜の白髪 (新字新仮名) / 沼田一雅(著)
竜の条で書いた通り、欧亜諸国で伏蔵すなわち財宝をかくした処にしばしば蛇が棲むより、竜や蛇が財宝を蓄え護るという伝説が多い。また吝嗇家しわんぼう死して蛇となるともいう。