“けちんぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吝嗇坊50.0%
吝嗇家25.0%
吝坊25.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このよく乾いた、清潔な、狭苦しい自分だけの住居すまいに隠れ、彼はうちいっぱいに場所を取り、吝嗇坊けちんぼう巾着きんちゃくみたいに膨れている。
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
夜になって高梨の為に「吝嗇坊けちんぼうと鬼」と云う童話を書いた、「巨勢」浄書八枚した。
自信が強過ぎるとでも言おうか、万事につけて傍若無人の振舞いが多く、この点でも充分遺恨うらみを含まれるだけのことはあったろうが、その上に、又七は有名な吝嗇家けちんぼうなばかりか、蓄財のためにはかなり悪辣な手段を執ることをも敢て辞さないと言ったようなところがある、とはもっぱらの噂であった。
助五郎余罪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
——長さ一尺五寸幅一尺ほどな青表紙の手帳を約十冊ばかりならべて、先生はまがなすきがな、紙片かみぎれに書いた文句をこの青表紙の中へ書き込んでは、吝坊けちんぼうが穴のいたぜにためるように、ぽつりぽつりとやして行くのを一生の楽みにしている。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)