“紙片”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かみきれ78.8%
しへん8.2%
かみぎれ7.5%
かみ3.4%
かみき0.7%
かみくず0.7%
かみびら0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余りに事の意外さに、蘭堂は暫くぼんやり立尽(たちつく)していたが、やがて、テーブルの上の手紙の様な紙片(かみきれ)を手に取って、むさぼり読んだ。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
そう云って、多田刑事は、小さい紙片(しへん)を手渡した。警部は獣(けもの)のように低く呻(うな)りつつ、多田の聞書というのを読んだ。「よし、会おう」
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「なに札は大丈夫だ。ほかの紙片(かみぎれ)と違って活きてるから。こうやって、手で障(さわ)って見るとすぐ分るよ。隠袋(ポケット)の中で、ぴちぴち跳(は)ねてる」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
投げ出した紙片(かみ)と肉一片——毛髪の生えた皮肌(はだ)の表に下にふっくらとした耳がついて、裏は柘榴(ざくろ)のような血肉の団(かたま)りだ。暑苦しい屋根の下にさっと一道の冷気が流れる。
そして、この紙片(かみき)れの奴に似ているのを探した。随分手間取った。確か、その時君が飯屋へ行くことを勧めたっけ。俺はそれを断って一生懸命考えた。
二銭銅貨 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
床板はギシギシときしみ、壁からは紙片(かみくず)が、リボンのように垂れ下っているのが手に触った。