“かみき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
噛切55.6%
上木11.1%
紙片11.1%
紙裂11.1%
髪剪11.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きなゐのししと大きなくまが、二疋共ひきとも引掻ひつかかれて、噛切かみきられて、大怪我おほけがをして死んで居るぢやありませんか。
熊と猪 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
といって、顔をかくして、倒れた。顔はかくれて、両手は十ウの爪紅つまべには、世に散るまんじの白い痙攣けいれんを起した、お雪は乳首を噛切かみきったのである。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかし御用部屋ごようべやの山崎勘左衛門かんざえもん御納戸掛おなんどがかりの岩田内蔵之助くらのすけ御勝手方おかってがた上木かみき九郎右衛門——この三人の役人だけは思わず、まゆをひそめたのである。
煙管 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そして、この紙片かみきれの奴に似ているのを探した。
二銭銅貨 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
けれど「まずくっても好い」と小さな紙裂かみきれへ書いて出したのが、大きな名となって残るようになった。
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
二、三年前から女の髪剪かみきりがはやっていたが、最初は、黒い歯の鋭い虫がみきるのだといって下町の女たちは、極度に恐れて、呪文じゅもんを書いた紙をしごいて、髪に結びつけたりしていたが、そのうちに、なんでもそれは、通り魔のようなもので、知らないうちにまげを切られたり、顔を斬られたりするのだといった。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)