“うえき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
植木72.7%
上木9.1%
于役9.1%
植樹9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その人は、元農商務省の役人をしていた人で、畜産事業をやっていたが、目下は役をやめ家畜飼養をやっている、本郷ほんごう駒込こまごめ千駄木せんだぎ林町の植木うえき氏という人であった。
永禄十年二月には、滝川一益かずますの軍にいて、北国を討伐し、上木うえき、持福、木股きまたなどの城を降し。——十一年には、池田勝政の池田城を陥しいれ、十二年には、丹波へ討入っている。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三月二十六日大垣藩の家老小原鉄心おはらてっしんが江戸于役うえきの途次、随行した同藩の儒者野村藤陰とういん菱田海鴎ひしだかいおう、菅竹洲らと名古屋の城下を過ぎて鷲津毅堂を訪うた。その事は鉄心の紀行『亦奇録えききろく』に見えている。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
まつ」とは、その庭の植樹うえきから思いついて、半蔵が自分の歌稿の題としているくらいだ。しかしそれらの庭にあるものよりも、店座敷の床の間に積み重ねてある書物が吉左衛門の目についた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)