“宏量”の読み方と例文
読み方割合
こうりょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
素性すじょうを包んで能登守をたぶらかし、それを窮地に陥れたことを、にくむべき女、横着の女であるとし、それをうかと信用して疑わなかったのは、つまりは能登守の宏量こうりょうなる所以ゆえんであって
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
これを聞いた家中かちゅうの者は、斉広なりひろ宏量こうりょうなのに驚いた。しかし御用部屋ごようべやの山崎勘左衛門かんざえもん御納戸掛おなんどがかりの岩田内蔵之助くらのすけ御勝手方おかってがた上木かみき九郎右衛門——この三人の役人だけは思わず、まゆをひそめたのである。
煙管 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)