“宏壮”のいろいろな読み方と例文
旧字:宏壯
読み方割合
こうそう88.0%
おおき8.0%
おほき4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この町の旧藩の城代家老じょうだいがろうの家柄といわれているだけに、手狭な私の家とは違って敷地も広ければ、屋敷もあたりを圧して宏壮こうそうを極め
棚田裁判長の怪死 (新字新仮名) / 橘外男(著)
小諸の荒町から赤坂を下りて行きますと、右手に当って宏壮おおきな鼠色の建築物たてものは小学校です。その中の一むね建増たてましの最中で、高い足場の内には塔の形が見えるのでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
丁度午後の日を真面まともにうけて、宏壮おほきな白壁は燃える火のやうに見える。建物幾棟いくむねかあつて、長いへいは其周囲まはりいかめしく取繞とりかこんだ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)