“建築物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たてもの78.3%
けんちくぶつ21.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新しい建築物たてもので満たされた東京の中心地の市街から品川の海の方まで見えるその山の上で、岸本の心はよく谷中の空の方へ行った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
このついでに殿という字の意味を申せば、殿は文字の示すごとく長者の建築物たてものに対する敬号である。家号の属する土地である。
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
これと同時どうじにその論議ろんぎ具體化ぐたいくわした建築物けんちくぶつ實現じつげんさらのぞましいことである。假令たとひその成績せいせき多少たせう缺點けつてんみとめられてもそれ問題もんだいでない。
建築の本義 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
桃林和尚たうりんをしやう御奉公ごほうこうして永昌寺えいしやうじは、小高こだかやまうへにありました。そのおてらたか屋根やね村中むらぢういへの一ばんたかいところでした。きつねつたとほり、村中むらぢうばん建築物けんちくぶつでもありました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)