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けんちくぶつ
さういふ
建築物には
近寄らぬをよしとしても、
普通の
木造家屋特に
平屋建にあつては、
屋根瓦や
土壁を
落し、
或は
少し
許りの
傾斜をなしても、
餘震に
對しては
安全と
見做して
差支へないものと
認める。
こゝかしこに三々五々のバラツクが
散在してゐたに
過ぎない。
巨大なる
建築物もない。
さてこの
時代の
日本人の
殘した
遺跡には、どんなものがあるかと
申しますと、
古くから
石や
煉瓦で
家屋を
造つた
外國などでは、
家屋を
始め
他の
建築物の
遺蹟が
多數に
殘つてゐるのでありますが