建築物けんちくぶつ)” の例文
これと同時どうじにその論議ろんぎ具體化ぐたいくわした建築物けんちくぶつ實現じつげんさらのぞましいことである。假令たとひその成績せいせき多少たせう缺點けつてんみとめられてもそれ問題もんだいでない。
建築の本義 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
桃林和尚たうりんをしやう御奉公ごほうこうして永昌寺えいしやうじは、小高こだかやまうへにありました。そのおてらたか屋根やね村中むらぢういへの一ばんたかいところでした。きつねつたとほり、村中むらぢうばん建築物けんちくぶつでもありました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
これはたん旅人たびゞと面白おもしろおもはせるためにまうけられたものではなくて、だん/\文明ぶんめいすゝむにしたがひ、むかし風俗ふうぞく面白おもしろ建築物けんちくぶつ次第しだいほろんでくのを保存ほぞんするために出來できたものであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
さういふ建築物けんちくぶつには近寄ちかよらぬをよしとしても、普通ふつう木造家屋もくぞうかおくとく平屋建ひらやだてにあつては、屋根瓦やねがはら土壁つちかべおとし、あるひすこばかりの傾斜けいしやをなしても、餘震よしんたいしては安全あんぜん見做みなして差支さしつかへないものとみとめる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
こゝかしこに三々五々のバラツクが散在さんざいしてゐたにぎない。巨大きよだいなる建築物けんちくぶつもない。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
さてこの時代じだい日本人につぽんじんのこした遺跡いせきには、どんなものがあるかとまをしますと、ふるくからいし煉瓦れんが家屋かおくつくつた外國がいこくなどでは、家屋かおくはじほか建築物けんちくぶつ遺蹟いせき多數たすうのこつてゐるのでありますが
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)