“次第”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しだい69.3%
わけ23.3%
しでえ3.7%
しでい1.1%
ついで1.1%
だん/″\0.5%
つぎて0.5%
スだい0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茨や葛の中にふみ込んでも、方向に迷っても、森が唸っても、一々鏡に照らして難をさけ、次第しだいに山の中ほどまで登って参りました。
夢の卵 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「承知しました。今度の日曜に行って出来るけ早く切り上げさせましょう。一日でも早ければそれ丈け伯母さんの顔が立つ次第わけです」
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
だが手前たちがどんなたちの連中か己は知ってる。現なまを船に積み込み次第しでえ、己は島で奴らをやっつけねばなるめえ。なさけねえやり方さ。
人には云えねえが、時節次第しでいで少くも本所半分はおれが地面にしべいと思うのだ、そうはいくめえが棒程願って針程叶えだから、でかくやるべいや
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼は晴ればれした心持で、可愛い連れの身繕いを手ママってやったり、羽根をしごく次第ついでに一寸強く引っぱって見たり、擽って見たりした。
一条の縄 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
其うち物価もの次第だん/″\高くなり、お秀三人のくらしは益々困難に成って来た。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ここに山部やまべむらじ小楯をたて針間はりまの國のみこともちさされし時に、その國の人民おほみたから名は志自牟しじむが新室に到りてうたげしき。ここにさかりうたげて酒なかばなるに、次第つぎてをもちてみな儛ひき。
揉み療治按摩は定雇じょうやとい、給仕きゅうズの女は痩せたの肥ったのお好み次第スだい別嬪べっぴんばかり、物は試スにござりますゆえ、いかがでござります。だまされたと思うて御泊りなされませ。エエいかがでござります