“だん/″\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
段々57.7%
漸々26.9%
団々7.7%
次第3.8%
漸次3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
段々だん/″\れて來るに從ツて、お房は周三に種々な話を仕掛しかけるやうになツた。而ると其のこゑがまた、周三の心に淡いもやをかけた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
薄暗い「きう」は軸の上に囘轉する、漸々だん/″\膨れて來るやうだ。金色こんじきかどが肌の上に現はれる。無數の蟻はぽうつと明るくなつてきた宇宙の上に降りはじめる。きうはぱつと破裂する。
さしあげた腕 (旧字旧仮名) / レミ・ドゥ・グルモン(著)
山を振りかへれば山には更に緑色りよくしよく大火輪だいくわりん団々だん/″\閃々せん/\
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
其うち物価もの次第だん/″\高くなり、お秀三人のくらしは益々困難に成って来た。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
私達の味覚は嗅覚だの聴覚だのと一緒に漸次だん/″\繊細きやしやに緻密になつて来たに相違ないが、其の一面にはお互の生活に殆どゆつくり物を味ふといふ程の余裕ゆとりが無くなつて、どうかすると刺戟性しげきせいのもので
茸の香 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)