“やう/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
漸々53.3%
洋々16.7%
揚々6.7%
稍々3.3%
僅々3.3%
溶々3.3%
漸〻3.3%
漸次3.3%
辛々3.3%
頓々3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨日逢つた時、明日辭表を出すつてゐだつけが、何しろ村教育も漸々(やう/\)發展の緒に就いた許りの時だのに、千早先生に罷められては誠に困る。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
洋々(やう/\)たるナイル河(かは)、荒漠(くわうばく)たるサハラの沙漠(さばく)、是等(これら)は大(おほい)に化物思想(ばけものしさう)の發達(はつたつ)を促(うなが)した。埃及(えじぷと)の神樣(かみさま)には化物(ばけもの)が澤山(たくさん)ある。併(しか)し之(これ)が希臘(ぎりしや)へ行(い)くと餘程(よほど)異(ことな)り、却(かへ)つて日本(にほん)と似(に)て來(く)る。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
無念なりと蹉跎(あしすり)なして怒(いかり)給ひしが今更詮方(せんかた)も無りしとぞ假初(かりそめ)にも十五萬石にて播州姫路の城主たる御身分(ごみぶん)が素性(すじやう)もいまだ慥(たしか)ならぬ天一坊に下座有(あり)しは殘念(ざんねん)と云も餘りあり天一坊は流石(さすが)の酒井家(さかゐけ)さへ下座されしと態(わざ)と言觸(いひふら)し其威勢(ゐせい)濤(おほなみ)の如くなれば東海道筋にて誰一人爭ふ者はなく揚々(やう/\)として下りけるは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
遣(つか)はされし處悴(せがれ)忠助は稍々(やう/\)今年(こんねん)十一歳なる故(ゆゑ)伯父(をぢ)長兵衞は名代(みやうだい)として江戸へ赴(おもむ)かんと調度(したく)を成(なし)金兵衞方に幼少より召使(めしつか)ひし直八と云者萬事(ばんじ)に怜悧(かしこく)なるに付き之れを召連(めしつれ)鴻の巣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
潰(つぶ)し夫(そ)は又何事なるやと惘(あき)れ居(ゐ)たり一體(たい)此(この)吉五郎と云者は極(ごく)正直(しやうぢき)にて人のよき事(こと)竟(つひ)に一度も人と物爭(ものあらそ)ひなどしたる試(ため)しなく町方住居の者には稀(まれ)なる故皆々近所にても佛吉々々(ほとけきち/\)と渾名(あだな)なす程の者なれば今御奉行樣が直(ぢき)の御調(おしら)べと聞て暫時(しばらく)無言なりしが稍々(やう/\)震(ふる)へ聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
斯様(こんな)警部など相手にしても仕方が無い、斯(か)うしなければ警察官も免職になるのだから、寧(いつ)そ気の毒ぢやないかツてんで、僅々(やう/\)収まつたが、——一体政府の奴等、吾達(おれたち)を何と思つて居やがるんだ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
更に行(ゆ)きて畑(はたけ)の中に佇(たゝず)む。月は今(いま)彼方(かなた)の大竹薮(おほだけやぶ)を離れて、清光(せいくわう)溶々(やう/\)として上天(じやうてん)下地(かち)を浸し、身は水中に立つの思(おもひ)あり。星の光何ぞ薄(うす)き。氷川(ひかわ)の森も淡くして煙(けぶり)と見(み)ふめり。
良夜 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
知(し)らぬ身(み)のお八重(やへ)が素振(そぶ)り得(ゐ)も察(さつ)せず氣(き)の毒(どく)や我身(わがみ)大事(だいじ)にかけるとて痩(や)せ見(み)ゆるほど心配(しんぱい)させし和女(そなた)の情(なさけ)は忘(わす)れぬなり左(さ)りながら如何(いか)ほど盡(つ)くしてくるゝ共(とも)なるまじき願(ねが)ひぞとは漸〻(やう/\)に斷念(あきらめ)たり夫(それ)につきて又(また)別(べつ)に父樣(と さま)母(はゝ)さまへの御願(おねが)ひあれど御(お)二タ方(かた)なり和女(そなた)なりに歎(なげ)きを
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
相待けり然るに奧にては夜の更行(ふけゆく)に隨ひ酒宴の騷ぎも漸次(やう/\)に薄(うす)らぎ最早座敷も引て皆々席を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
凹凸(でこぼこ)の石高路(いしだかみち) その往還を左右から挾んだ低い茅葺屋根が、凡そ六七十もあらう。何(ど)の家も、何の家も、古びて、穢なくて、壁が落ちて、柱が歪んで、隣々に倒(のめ)り合つて辛々(やう/\)支へてる樣に見える。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
請(かう)べしと頓々(やう/\)に決定して立花左仲は頓(やが)て支配へ書面を持參(ぢさん)せんと爲時(するとき)安間平左衞門は左仲を呼止(よびとめ)御邊(ごへん)此書面の趣意を能々腹(はら)へ入れ置き若(もし)宮崎内記儀直々(ぢき/\)御尋ねあらば其時こそ日頃の智辯(ちべん)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)