“だん/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
段々66.0%
漸々18.9%
階級3.8%
團々1.9%
漸次1.9%
団々1.9%
壇層1.9%
後々1.9%
階1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手拭(てぬぐひ)を浸(ひた)す度(たび)に小(ちひ)さな手水盥(てうずだらひ)の水(みづ)に月(つき)が全(まつた)く其(そ)の影(かげ)を失(うしな)つて暫(しばら)くすると手水盥(てうずだらひ)の周圍(しうゐ)から聚(あつま)る樣(やう)に段々(だん/\)と月(つき)の形(かたち)が纏(まと)まつて見(み)えて來(く)る。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
自分は此等(これら)縁邊のものを代る/″\喰ひ𢌞つて、そして、高等小學から中學と、漸々(だん/\)文の林の奧へと進んだのであつた。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
雪径(みち)に階級(だん/\)ある所にいたれば主人もわらぐつにはきかふる、此げたわらぐつは礼者にかぎらず人々皆しかり。雪全(まつた)く消(きゆ)る夏のはじめにいたらざれば、草履(ざうり)をはく事ならず。
「愚(おろか)なり、海賊(かいぞく)! 我(わが)縱帆架(ガーフ)に飜(ひるがへ)る大日本帝國軍艦旗(だいにつぽんていこくぐんかんき)を見(み)ずや。」と。忽(たちま)ち海蛇丸(かいだまる)滿船(まんせん)の電燈(でんとう)はパツと消(き)えた。同時(どうじ)に七隻(せき)の海賊船(かいぞくせん)は黒煙(こくゑん)團々(だん/\)、怒濤(どとう)を蹴(け)つて此方(こなた)に猛進(まうしん)し來(きた)る。
今(いま)は早(は)や殘(のこ)る賊船(ぞくせん)只(たゞ)一隻(せき)! 之(こ)れぞ二本(にほん)煙筒(ゑんとう)に二本(にほん)檣(マスト)の海蛇丸(かいだまる)! 海蛇丸(かいだまる)は最早(もはや)叶(かな)はじとや思(おも)ひけん、旗(はた)を卷(ま)き、黒煙(こくゑん)團々(だん/\)橄欖島(かんらんたう)の方向(ほうかう)へ逃(に)げて行(ゆ)くを、海底戰鬪艇(かいていせんとうてい)今(いま)は波(なみ)に沈(しづ)む迄(まで)もなく
清潔好(きれいずき)な彼(かれ)には派手(はで)な手拭(てぬぐひ)の模樣(もやう)が當時(たうじ)矜(ほこり)の一(ひと)つであつた。彼(かれ)はもう自分(じぶん)の心(こゝろ)を苛(いぢ)めてやるやうな心持(こゝろもち)で目欲(めぼ)しい物(もの)を漸次(だん/\)に質入(しちいれ)した。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
彼(かれ)は自由(じいう)を失(うしな)うた其(その)手先(てさき)が暖(あたゝか)い春(はる)の日(ひ)が積(つも)つて漸次(だん/\)に和(やは)らげられるであらうといふ微(かす)かな希望(のぞみ)をさへ起(おこ)さぬ程(ほど)身(み)も心(こゝろ)も僻(ひが)んでさうして苦(くる)しんだ。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
大霧を揺(ゆ)るよと見る間に、急瀬(きふらい)上下に乱流する如くなりて、中霄(ちゆうせう)に溢(あふ)れ、片々団々(だん/\)、扯(さか)れて飛んで細かく分裂するや、シヤボン球の如き小薄膜となり、球々相摩擦(まさつ)して、争ひて下界に下る、三合四合
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
人の足立(あしたて)がたき処あれば一条(でう)の道(みち)を開(ひら)き、春にいたり雪堆(うづだか)き所は壇層(だん/\)を作りて通路(つうろ)の便(べん)とす。形(かたち)匣階(はこばしご)のごとし。所(ところ)の者(もの)はこれを登下(のぼりくだり)するに脚(あし)に慣(なれ)て一歩(ひとあし)もあやまつ事なし。
女の子を一人貰つて育てゝ、今は十五になるが、後々(だん/\)呂昇はんのやうな娘義太夫(ぎだいふ)にすると云つて、文樂の男太夫(をとこだいふ)に本式の稽古をして貰つて居る。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
此内に宮めかす所を作り、まへに階(だん/\)をまうけ宮の内に神の御体(みすがた)とも見ゆるやうにつくりすゑ、これを天神さまと称(しよう)し(ゑびす大こくなどもつくる)筵(むしろ)などしきつめ物を煮(に)べき所をも作る。