-
トップ
>
-
海底戰鬪艇
読み方 | 割合 |
かいていせんとうてい | 50.0% |
かいていせんたうてい | 50.0% |
他日我が
海底戰鬪艇が、
帝國軍艦旗を
飜して、
千艇※艦の
間に
立つの
時、
願くば
其名の
如く、
神速に、
且つ
猛烈ならん
事を
望むのです。
鐵材の
運搬役でも、
蒸滊機關の
石炭焚きでも
何んでもよいから、
海底戰鬪艇の
竣成するまで、
私を
然るべき
役に
遠慮なく
使つて
下さい。
私共も二三
人宛は
休息時間を
廢しても、
交る/″\
行つて
働きますぞ、すると
海底戰鬪艇の
竣工する
頃には、
鐵檻の
車も
出來上つて、
私共は
直ぐ
其れに
乘込んで、
深山の
奧へ
行つて
實に
非常の
手段ではあるが、
今の
塲合に
於て、
目的もなく、
希望もなく
漸く
竣成せし
海底戰鬪艇を
目前に
瞻めつゝ、
空しく
此孤島に
朽果てんよりは、
寧ろ
吾等の
採る
可き
道は
是であらう。