“竣成”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅんせい80.0%
しゆんせい20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのすぐ前にそれら東洋の建築と何らの関わりもあらぬ厖大な洋風の建築、即ち来るべき総督府の建物がその竣成しゅんせいを今や急いでいる。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
それがようやく竣成しゅんせいしていよいよ製造を始めようとするとたんに経済界の大変動が突発してそのまま廃墟はいきょになってしまった事などを知った。
写生紀行 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
鐵材てつざい運搬役うんぱんやくでも、蒸滊機關じようききくわん石炭せきたんきでもんでもよいから、海底戰鬪艇かいていせんとうてい竣成しゆんせいするまで、わたくししかるべきやく遠慮えんりよなく使つかつてください。
それと同じやうに御厩河岸おうまやかしわたよろひわたしを始めとして市中諸所の渡場わたしばは、明治の初年架橋工事かけうこうじ竣成しゆんせいともにいづれも跡を絶ち今はたゞ浮世絵によつて当時の光景をうかゞふばかりである。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)