“竣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おわ23.1%
をは23.1%
15.4%
7.7%
おえ7.7%
おさ7.7%
7.7%
7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは二階の一室いっしつめぐらすに四目格子よつめごうしを以てしたもので、地震の日には工事既におわって、その中はなお空虚であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
次いで八月二十五日に、嫡子亀千代かめちよが家督した。此時綱宗は二十歳、亀千代はわづかに二歳であつた。堀浚は矢張やはり伊達家で継続することになつたので、翌年工事ををはつた。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
宮は我とも覚えず浅ましがりて、産後を三月ばかり重く病みけるが、そのゆる日をたで、初子うひごはいと弱くて肺炎の為に歿みまかりにけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
わが方丈の一室もようやく工をえ、この日はじめて諸友をここに会した。……十九日はもとより我々の忘るることあたわざる日である。今またこの日をもってこの会をなす。
左千夫先生への追憶 (新字新仮名) / 石原純(著)
兵器軍艦増加せし故に成功せりと信ずる政治家、教場美麗にして生徒多きが故に成功せりと信ずる教育家、壮宏なる教会の建築おえて成功せりと信ずる牧師
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
ことし四月某日、土木、功をおさめ、新たに舎の規律勧戒を立てり。
慶応義塾の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
この宮のいつ工りし夏木立
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
山陽は此年壬辰六月十二日に始て喀血し、翌十三日より著述を整理することに著手し、関五郎をしてもつぱらこれに任ぜしめ、九月二十三日申刻に至つて功をへた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)