“初子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ういご50.0%
はつね20.0%
はつこ10.0%
うひご10.0%
はつご10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或る名士の若夫人が入院して初子ういごを生んだ。安産で、男子で、経過ひだちも良かったが、さてお乳を飲ませる段になると、若夫人が拒絶した。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
竪子じゅし、王臣等を召し玉帚たまばはきを賜い肆宴しえんせしむ、その時大伴宿弥家持おおとものすくねやかもちが詠んだは「初春の初子はつねのけふの玉帚、手に取るからにゆらぐ玉の緒」
初子はつこさんは何でも、新しい『女の一生』を書く心算つもりなんだそうだ。まあ Une Vie à la Tolstoï と云う所なんだろう。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
宮は我とも覚えず浅ましがりて、産後を三月ばかり重く病みけるが、そのゆる日をたで、初子うひごはいと弱くて肺炎の為に歿みまかりにけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
君の亡くされたのは君の初子はつごであった、初子は親の愛を専らにするが世の常である。特に幼き女の子はたまらぬ位に可愛いとのことである。
我が子の死 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)