“をは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
28.7%
26.5%
23.5%
尾羽6.6%
2.2%
2.2%
1.5%
1.5%
1.5%
終焉1.5%
0.7%
0.7%
喫了0.7%
0.7%
0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを言出いひいでたるのち、いのちをはり、又これを言出でたるあとは、かしらを胸にれて、あたかも老僧が聖祭せいさいを行ひつゝ絶命する如くならむ。
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
文芸的素質のない人は如何なる傑作に親んでも、如何なる良師に従つても、やはり常に鑑賞上の盲人にをはる外はないのであります。
文芸鑑賞講座 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
汝が名誉を恢復するも此時にあるべきぞ。心のみ急がれて用事をのみいひるとなり。読みをはりて茫然たる面もちを見て、エリス云ふ。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
まだ五十そこ/\でせう、ひどく尾羽をは打枯らした中婆さんが、昨夜遲くなつてからやつて來て、水神の越後屋の寮にゐる三人娘は仔細しさいあつて命を狙はれてゐる。
「如何でござるな。」郎等の話を聞きをはると、利仁は五位を見て、得意らしく云つた。「利仁には、けものも使はれ申すわ。」
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
鉄道工事もをはつた。
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)
かくごときのもろもろ悪業あくごふ、挙げて数ふるなし。悪業を以ての故に、更に又諸の悪業を作る。継起してつひをはることなし。昼は則ち日光をおそれ又人および諸の強鳥を恐る。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
又仏の像を造ること既にをはりて、堂に入るることを得ず、諸々もろもろ工人たくみ計ることあたはず、まさに堂の戸をこぼたむとせり。然るに汝、戸をこぼたずして入るることを得つ。此れ皆汝がいさをしなり。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
「身、五民ノ外ニ処シテ、或ハニヨク、或ハせんニヨシ、上ハ王皇ニ陪シテ栄ト為サズ、下ハ乞児きつじニ伍シテ辱ト為サズ、優游シテ以テ歳ヲをはルベキモノ、唯我ガ技ヲしかリト為ス……エヘン」
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
六七 造りをはりて後悔し、顏に涙を流し、泣きて其果報を受くべき業は、善く作られたるに非ず。
法句経 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
二二五 諸の賢人若し常に身を護り、害せざるときは、不死の處に往く、往きをはりて愁へず。
法句経 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
この談話だんわをはると、わたくし大佐たいさわかれげ、武村兵曹たけむらへいそうおくられて、まへ不思議ふしぎなるみちぎて、秘密造船所ひみつぞうせんじよそとた。
真に罪無き雑話を下物さかなに酒も過ぎぬほど心よく飲んで、下卑げび体裁さまではあれどとり膳睦まじく飯を喫了をはり、多方もう十兵衞が来さうなものと何事もせず待ちかくるに
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
(六四)君子くんしをはりてしようせられざるをにくむ。(六五)賈子かしいはく、『(六六)貪夫たんぷざいじゆんし、(六七)烈士れつしじゆんし、(六八)夸者くわしやけんし、衆庶しうしよ(六九)せいたのむ』
藤原秀郷、いつはりて門客に列すきのよしを称し、彼の陣に入るの処、将門喜悦の余り、くしけづるところの髪ををはらず、即ち烏帽子に引入れて之にえつす。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
この自然の無盡藏は誰も受くべきたまものなるに、少女はそをだに受くることを得ずといふ。是れ我一曲の主なる着想なりき。歌をはころほひには、われ聲涙共に下るを禁ずること能はざりき。