“肆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほしいまま50.0%
みせ23.1%
7.7%
ほしいま7.7%
ほしい3.8%
ほしいまゝ3.8%
をは3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この互いにからみ合っている二匹の白猫は私をしてほしいままな男女の痴態を幻想させる。それからはてしのない快楽を私はき出すことが出来る。……
交尾 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
そこに露店だの小興行のみせだのがにぎやかに並んでいて、時には砂書きや大道易者が大勢そこに群集をあつめていたことを思い浮べた。
日本橋附近 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
汝輩なんぢがはい、何びとぞ。敢て無礼をする?」
鴉片 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
友達のようになった顧客先の細君連と、芝居へ入ったり浅草辺をぶらついたりして調子づいていたが、それもまたぱったり火の消えたようにひまになって、ほしいままに浪費した金の行方ゆくえも目にみえずに
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
我等は毎歳春三月のころ渡島し、七月上旬皈帆の節獵舟獵具等を小屋に納め置、翌年渡島の節まで毫も差違なかりしに、去年元祿五年より小屋をあばほしいままに器械を奪ひ
他計甚麽(竹島)雑誌 (旧字旧仮名) / 松浦武四郎(著)
さうすると淨岸の子壽阿彌と誠範の子一鐵とは從兄弟になる。わたくしは此推測を以て甚だしく想像をほしいまゝにしたものだとは信ぜない。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
藤原秀郷、いつはりて門客に列すきのよしを称し、彼の陣に入るの処、将門喜悦の余り、くしけづるところの髪ををはらず、即ち烏帽子に引入れて之にえつす。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)