“ほしいま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
40.9%
22.7%
22.7%
9.1%
4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或は又凡てをれ凡てを抱いて、飽くまで外界の跳梁ちょうりょうに身を任かす。昼には歓楽、夜には遊興、身を凡俗非議の外に置いて、死にまでそのほしいままな姿を変えない人もある。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
子嬰を殺し義帝を追ひ、咸陽を屠つてそれでも飽き足らず、阿房宮も焼いた、始皇帝の墓もあばいた。さうして自ら立つて彭城の春をほしいままにした。
悲しき項羽 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
一致している際にのみに食われて急に我に帰り、時計が鳴ってにわかに我に帰るというようであるから、間髪をれざる完全の一致より生ずる享楽をほしいままにする事ができんのであります。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
づれば幸ひにその金力にりて勢を得、こびを買ひて、一時の慾をほしいままにし、其処そこには楽むとも知らず楽み、苦むとも知らず苦みつつ宮がむなし色香いろかおぼれて、内にはかかる美きものを手活ていけの花となが
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
宋以来支那に跋扈ばっこする五通神は、馬豚等の畜生が男に化けて降り来り、ほしいままに飲食をむさぼり妻女を辱しむる由(『聊斎志異』四)、これは濫行の悪漢秘密講を結び