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『悲しき項羽』
ふりがな文庫
『
悲しき項羽
(
かなしきこうう
)
』
紀元前二百五年、始皇帝の秦は二世に滅びて、天下は再び曇り勝となつた。四隣には密雲が重く垂れ、稲妻に羅星の閃く戦国の夜は、いつになつて明けるやら、見定めもつかなかつたが、忽として頭をもたげた項羽の一睨によつて、西楚の曙は闇の帷を切り落されたの …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「少年 第一九三号(平和記念号 九月号)」時事新報社、1919(大正8)年8月8日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
卿
(
そち
)
縦
(
ほしいま
)
稜威
(
みゐづ
)
眦
(
まぶた
)
梧桐
(
きり
)
勾欄
(
おばしま
)
間隙
(
すきま
)
発
(
あば
)
例令
(
たとひ
)
快楽
(
けらく
)
遠近
(
おちこち
)