“稜威”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みいつ30.0%
みいづ15.0%
イツ15.0%
いつ10.0%
いづ5.0%
みいず5.0%
みゐづ5.0%
ものもの5.0%
りようゐ5.0%
ミイツ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此を平く言ふと、稜威である。神聖な修飾語のやうに考へてゐるが、実は天皇霊で、大嘗祭に、聖躬に著くのである。
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此奴失敬なことをいふ、陛下稜威軍士忠勇つなアおあたりまへだ、不思議なことあねえ。」とムキになるのはきに野暮號外てぴしや/\と
神楽坂七不思議 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
柳田国男先生は、此すぢをもつて、我国の古語、稜威と一つものとして、まな信仰の一様式と見て居られる。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
咄嗟に一切悟つた彼は、稜威たけびを発しながら、力一ぱいを振つた。すると忽ち宮の屋根には、地震よりも凄まじい響が起つた。
老いたる素戔嗚尊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
左右の御手にも、みな八尺勾璁五百津御統の珠を纏き持たして、には千入を負ひ、には五百入を附け、またには稜威高鞆を取り佩ばして、弓腹振り立てて
はじめて心付くと、先刻めた城に対して、稜威は高し、宮居の屋根。雲に連なるの棟は、玉を刻んだ峰である。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「仰せの通りに御坐りまする。陛下の稜威は四海の果迄輝いて居りまする。」侍臣はかう奉答して恭しく一揖した。
悲しき項羽 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
でかかれば黄金丸も、稜威しやと振りて、またみ付くを蹴返し、その咽喉んとすれば、彼方も去る者身を沈めて、黄金丸のを噬む。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
第十二代景行天皇の御代になると、朝廷の稜威は国内に於ける群小の土豪どもを悉く平定せしめて、たゞ西に熊襲、東に蝦夷の二族を残すだけになつた
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
明治聖朝の稜威に浴するかせぬかに、此世を去つた曙覧の、まだ旧時代の夢深かつた此歌製作時代には、固より空想もしなかつたことであらう。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)