“稜威(いつ)” の例文
咄嗟(とつさ)に一切悟つた彼は、稜威(いつ)の雄(を)たけびを発しながら、力一ぱい頭(かしら)を振つた。すると忽ち宮の屋根には、地震よりも凄まじい響が起つた。
老いたる素戔嗚尊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
天の石位(いはくら)を離れ、天の八重多那雲(やへたなぐも)を押し分けて、稜威(いつ)の道(ち)別き道別きて一〇、天の浮橋に、浮きじまり、そりたたして一一、竺紫(つくし)の日向(ひむか)の高千穗の靈(く)じふる峰(たけ)一二に天降(あも)りましき。