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縦
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ほしいま
ふりがな文庫
“
縦
(
ほしいま
)” の例文
旧字:
縱
その時男の
声音
(
こわね
)
は全く聞えずして、唯
独
(
ひと
)
り女の
縦
(
ほしいま
)
まに
泣音
(
なくね
)
を
洩
(
もら
)
すのみなる。寤めたる貫一は
弥
(
いや
)
が上に寤めて、自ら
故
(
ゆゑ
)
を知らざる胸を
轟
(
とどろか
)
せり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
子嬰を殺し義帝を追ひ、咸陽を屠つてそれでも飽き足らず、阿房宮も焼いた、始皇帝の墓も
発
(
あば
)
いた。さうして自ら立つて彭城の春を
縦
(
ほしいま
)
まにした。
悲しき項羽
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
例えば戦争という人生の事実が
縦
(
ほしいま
)
まに個人を殺傷して個人生活の安全を害すると共に世界の平和をも乱すことは
何人
(
なんぴと
)
にも明白なることであるのですが
三面一体の生活へ
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
無遠慮にも本来の狂態を
衆目環視
(
しゅうもくかんし
)
の
裡
(
うち
)
に露出して
平々然
(
へいへいぜん
)
と談笑を
縦
(
ほしいま
)
まにしている。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
花見の客が想ひ/\の扮装を凝して一夜の宴を
縦
(
ほしいま
)
ゝにするといふ行事が、五六年前に亡くなつた池部の父親の代まで、昔ながらに続いてゐたのである。
夜の奇蹟
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
▼ もっと見る
これを語らんに人無く、
愬
(
うつた
)
へんには友無く、しかも自ら
拯
(
すく
)
ふべき道は有りや。有りとも覚えず、無しとは知れど、
煩
(
わづら
)
ふ者の煩ひ、悩む者の悩みて
縦
(
ほしいま
)
まなるを
如何
(
いか
)
にせん。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
彼の
階子
(
はしご
)
を下り行くと
斉
(
ひとし
)
く貴婦人は再び
鏡
(
グラス
)
を取りて、
葉越
(
はごし
)
の面影を望みしが、一目見るより
漸含
(
さしぐ
)
む涙に曇らされて、
忽
(
たちま
)
ち
文色
(
あいろ
)
も分かずなりぬ。彼は
静無
(
しどな
)
く椅子に
崩折
(
くづを
)
れて、
縦
(
ほしいま
)
まに泣乱したり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“縦”の意味
《名詞》
(たて)平面では上下に、立体では前後に貫く方向。
《形容動詞》
(ほしいまま)自分の思い通りに行動するさま。
(出典:Wiktionary)
“縦(縦と横)”の解説
縦(たて)は主に垂直や前後の方向を、横(よこ)は主に水平や左右の方向を指す語である。
縦と横は対義語である。
(出典:Wikipedia)
縦
常用漢字
小6
部首:⽷
16画
“縦”を含む語句
縦令
放縦
縦横
操縦
放縦不羈
淫縦
操縦席
放縦無頼
縦覧
一擒一縦
縦様
放縦不覊
縦横十文字
縦縞
縦横無尽
横縦
擒縦
縦皺
先縦
縦横無碍
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