“愬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うった50.0%
うつた44.4%
うつ2.8%
うつたへ2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は線香の火をかざしながら、亭主の顔色をみいみい不平をうったえるが、鷲尾はけんめいに下ッ腹に力をいれ眼をつぶっているのだ。
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)
あるひ屹度きつと、及第の通知が間違つてゐたのではないかと、うつたへるやうにして父兄席を見ると、木綿の紋付袴もんつきはかまの父は人の肩越しに爪立つまだ
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
芝居は眼にうつたへる方が主で、耳に愬たへる方が従であるといふやうに解釈するものがあるとすれば、それはあまり芝居の歴史にうとすぎます。
演劇漫話 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
この文こそは宮が送りし再度のうつたへにて、その始て貫一を驚かせし一札いつさつは、およそ二週間前に彼の手に入りて、一字も漏れずその目に触れしかど
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)