“紋付袴”の読み方と例文
読み方割合
もんつきはかま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるひ屹度きつと、及第の通知が間違つてゐたのではないかと、うつたへるやうにして父兄席を見ると、木綿の紋付袴もんつきはかまの父は人の肩越しに爪立つまだ
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
純朴じゅんぼくな人々ばかりである。中には紋付袴もんつきはかま慇懃いんぎんを極める人もあって、野人の私はすくなからず恐縮したが、そのなかに本位田兵之助という名刺を示された人がある。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その中で正太郎の鏡餅はうすいっぱいにくのだという自慢のもので、上下の区別がほとんど分らないほど大きく、それを正太郎は紋付袴もんつきはかまで持ってくるのであった。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)