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紋付袴
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もんつきはかま
ふりがな文庫
“
紋付袴
(
もんつきはかま
)” の例文
或
(
あるひ
)
は
屹度
(
きつと
)
、及第の通知が間違つてゐたのではないかと、
愬
(
うつた
)
へるやうにして父兄席を見ると、木綿の
紋付袴
(
もんつきはかま
)
の父は人の肩越しに
爪立
(
つまだ
)
ち
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
純朴
(
じゅんぼく
)
な人々ばかりである。中には
紋付袴
(
もんつきはかま
)
で
慇懃
(
いんぎん
)
を極める人もあって、野人の私は
尠
(
すくな
)
からず恐縮したが、そのなかに本位田兵之助という名刺を示された人がある。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その中で正太郎の鏡餅は
臼
(
うす
)
いっぱいに
搗
(
つ
)
くのだという自慢のもので、上下の区別がほとんど分らないほど大きく、それを正太郎は
紋付袴
(
もんつきはかま
)
で持ってくるのであった。
暦
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
……そうしたら警察の奥の方から出て来た
紋付袴
(
もんつきはかま
)
の立派な人が、ウチ達をジロジロ見て、警部さんに許してやれと云うたので、タッタ一晩、警察に寝かされただけで
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
紋付袴
(
もんつきはかま
)
の叔父だの伯母だのに囲まれながら、大根の花の村を、じっと見ていた。
下頭橋由来
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
水桶
(
みずおけ
)
をさげた姉妹たちのほかに正太郎が
紋付袴
(
もんつきはかま
)
で胸をのけぞってゆくのに並んで、小さい躯の千吉も袴はつけていないが
丈
(
たけ
)
の長い羽織を着、供え団子のお
華束
(
けそく
)
を両手で
捧
(
ささ
)
げるように持って
暦
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
七ツ下りの
紋付袴
(
もんつきはかま
)
を着けた彼は殆んど歩く力もないくらい青ざめていた。
老巡査
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
紋
常用漢字
中学
部首:⽷
10画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
袴
漢検準1級
部首:⾐
11画
“紋付”で始まる語句
紋付
紋付羽織袴