“水桶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずおけ95.5%
みづをけ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると甲斐かい甲斐しく袖をからげ、水桶みずおけを携えている、——何をするかと思って黙っていると、盆栽の鉢を一つ一つ丁寧に洗いはじめた。
嫁取り二代記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
暫く順一はそれを冷然と見詰めていたが、ふと、ここへはもっと水桶みずおけを備えつけておいた方がいいな、と、ひとりうなずくのであった。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
水桶みづをけだのお鉢だの、こま/\した世帯道具が一切そこにあつた。女は立膝をしながら、割箸で飯を盛つてくれたり、海苔のりをやいてくれたりした。彼はこの世界の生活を不思議さうに眺めてゐた。
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)