“頷”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
うなず79.7%
うなづ13.6%
うな3.2%
あご1.3%
うなずか0.4%
おとがい0.4%
うなずき0.2%
うなぢ0.2%
うなづき0.2%
えり0.2%
(他:2)0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“頷”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語12.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.9%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
旅団参謀は将軍に、ざっと事件の顛末てんまつを話した。が、将軍は思い出したように、時々うなずいて見せるばかりだった。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
と一つうなずくと、もうそれで診察はおしまいだった。もちろん尾田自身でも自ら癩に相違ないとは思っていたのであるが、
いのちの初夜 (新字新仮名) / 北条民雄(著)
一度喀血かくけつしたことがあつて、口の悪い男には青瓢箪あをべうたんと云はれたと云ふが、にもとうなづかれる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
われはうなづきて、心の中にはこの男の強顏きやうがんなることよ、まことははりに觸れて自ら傷けしものをとおもひぬ。
気紛れに、そこへ根をおろしたような五葉松は、仰向けに川の方へ身を反らして、水とうなずき合って、何か合図をしている。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
殆ど女の方を振り向いて見無かったが、女の言葉が終ると黙ってうなずいて手鞄を開け、金貨や紙幣を交ぜて女に渡した。
ドーヴィル物語 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
第三にセイロン特産のシンガリース藪鶏、また家鶏に似るが、胸赤く、冠黄で、縁赤く、頬とあご垂嚢すいのうが紫赤し。
柿色の篠掛しのかけを着けた、面長おもながな眼の鋭い中年の修験者は、黒い長い頭髪を切ってあごのあたりで揃えておりました。
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
……およごしのぞいて魂消たまげて居る若衆わかいしゅ目配めくばせでうなずかせて
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
浴衣の上だけれど、紋の着いた薄羽織をひっかけていたが、さて、「改めて御祝儀を申述べます。目の下二尺三貫目はかかりましょう。」とて、……及び腰にのぞいて魂消たまげている若衆わかいしゅに目配せでうなずかせて
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うち見には十五六と思わる、よもぎなす頭髪はくびおおい、顔の長きが上に頬肉こけたればおとがいの骨とがれり。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
形のくずれた銀杏返いちょうがえしのびんのほつれ毛をで付けもせず、すぐ傍に坐っている顔の蒼いほど色の白い、華奢きゃしゃ円味まるみを持った、おとがいのあたりがおとなしくて
黒髪 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
由紀を抱きかくしながらうずくまって見た時、銀杏返の方が莞爾にっこりすると、円髷のが、うなずきを含んで眉を伏せた、ト顔も消えて、きものばかり、昼間見た風のうすものになって、スーッと、肩をかさねて、階子段はしごだんへ沈み、しずみ、トントントンと音がしました。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
といひかけてつツち、つか/\と足早あしばや土間どまりた、あまのこなしが活溌くわツぱつであつたので、拍手ひやうし黒髪くろかみさきいたまゝうなぢくづれた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
栗山うなづきて曰く可也。
頼襄を論ず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
最早もはえりのあたりがむづ/\してた、平手ひらてこいると横撫よこなでひるせなをぬる/\とすべるといふ、やあ、ちゝしたひそんでおびあひだにも一ぴきあをくなつてそツとるとかたうへにも一すぢ
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
客、がんして去る。
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
その日は、病棟の人々へも少しずつけるため、婦人部隊がまた萩の餅をこしらえたが、玖満子夫人は、その幾つかの残りを持って、ただひとり何処へやら出て行った。
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)