“うなずき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
首肯66.7%
点頭16.7%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人は首肯うなずきながら、朱泥しゅでい急須きゅうすから、緑を含む琥珀色こはくいろ玉液ぎょくえきを、二三滴ずつ、茶碗の底へしたたらす。清いかおりがかすかに鼻をおそう気分がした。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
首を垂れて聴て居た貞之進は、その時冷たい汗が腋下わきのしたを伝わるとゝもにやゝ安堵し、手紙に書いたまゝの事を、ぽつ/\と句切って繰返すを、そうか/\と庄右衛門は点頭うなずきながら四辺あたりを看廻わし
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
由紀を抱きかくしながらうずくまって見た時、銀杏返の方が莞爾にっこりすると、円髷のが、うなずきを含んで眉を伏せた、ト顔も消えて、きものばかり、昼間見た風のうすものになって、スーッと、肩をかさねて、階子段はしごだんへ沈み
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)