“朱泥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅでい78.9%
しゆでい15.8%
あけ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手工藝では多くのものを見ることは出来ません。朱泥しゅでい煎茶器せんちゃきを作りますが、郷土の特色を誇り得るまでには至らないでありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
さて、三人揃つて瓶の中を覗きこむと、肉の色が朱泥しゆでいに似た、小さな山椒魚さんしやううをのやうなものが、酒の中を泳いでゐる。長さは、三寸ばかりであらう。口もあれば、眼もある。
酒虫 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
サラと簾を片手で上へかかげて、親鸞はそこから半身を見せた、そして、朱泥あけで描いた魔神のような弁円の顔をじろと眺め、そのまなじりに、ニコリと長いじわを刻むと
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)