“しゅでい”の漢字の書き方と例文
語句割合
朱泥100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春蘭のしなやかな葉もやいばと刃にみえだしてくる。支那鉢の朱泥しゅでいのいろまでが、高ノ師直の肌や体臭をおもわせる。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先日の雪の絵はなかなか良いが、あの判を貴方あなたの所の朱肉しゅにくで押されてはちょっと困る。別便で朱泥しゅでいを少々送ったから、今後はそれを使ってもらいたい。それから墨もあの墨では困る。
南画を描く話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
古渡こわたりすゞ真鍮象眼しんちゅうぞうがん茶托ちゃたくに、古染付ふるそめつけの結構な茶碗が五人前ありまして、朱泥しゅでい急須きゅうすに今茶を入れて呑もうと云うので、南部の万筋まんすじ小袖こそで白縮緬しろちりめん兵子帯へこおびを締め、本八反ほんはったん書生羽織しょせいばおり