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朱泥
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しゆでい
ふりがな文庫
“
朱泥
(
しゆでい
)” の例文
さて、三人揃つて瓶の中を覗きこむと、肉の色が
朱泥
(
しゆでい
)
に似た、小さな
山椒魚
(
さんしやううを
)
のやうなものが、酒の中を泳いでゐる。長さは、三寸ばかりであらう。口もあれば、眼もある。
酒虫
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
しばらく自分の手にした
朱泥
(
しゆでい
)
の
鉢
(
はち
)
と、其中に盛り上げられた樣に
膨
(
ふく
)
れて見える
珠根
(
たまね
)
を眺めてゐたが、やがて其眼を自分の横顏に移して、此前御入院の時よりもうずつと御顏色が好くなりましたねと
変な音
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
北側
(
きたがは
)
に
床
(
とこ
)
があるので、
申譯
(
まをしわけ
)
の
爲
(
ため
)
に
變
(
へん
)
な
軸
(
ぢく
)
を
掛
(
か
)
けて、
其前
(
そのまへ
)
に
朱泥
(
しゆでい
)
の
色
(
いろ
)
をした
拙
(
せつ
)
な
花活
(
はないけ
)
が
飾
(
かざ
)
つてある。
欄間
(
らんま
)
には
額
(
がく
)
も
何
(
なに
)
もない。
唯
(
たゞ
)
眞鍮
(
しんちゆう
)
の
折釘丈
(
をれくぎだけ
)
が二
本
(
ほん
)
光
(
ひか
)
つてゐる。
其他
(
そのた
)
には
硝子戸
(
がらすど
)
の
張
(
は
)
つた
書棚
(
しよだな
)
が
一
(
ひと
)
つある。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
朱
常用漢字
中学
部首:⽊
6画
泥
常用漢字
中学
部首:⽔
8画
“朱”で始まる語句
朱
朱塗
朱雀
朱鞘
朱鷺色
朱実
朱欒
朱羅宇
朱総
朱房