“花活”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はないけ88.2%
はない11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつの間におぼえたのか、いくつかの花を器用にあしらって、あとは花活はないけになげこめばいいだけの形の花束はなたばにまとめあげるのだった。
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
浪「貴方がおあつらえだと申してごみだらけのふくべを持ってまいりましたが、あれはお花活はないけに遊ばしましても余りい姿ではございません」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
障子ぎわには小さな鏡台が、違いだなには手文庫と硯箱すずりばこが飾られたけれども、床の間には幅物ふくもの一つ、花活はないけ一つ置いてなかった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
徳利様と云うのは純然たる徳利では無論ない、と云って花活はないけとも思われない、ただ一種異様の陶器であるから、やむを得ずしばらくかように申したのである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)