“うなずか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
点頭37.5%
25.0%
12.5%
頷付12.5%
首肯12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼等の潜伏する場所として屈強の棲家すみかだと点頭うなずかれるのだから、そういうような話の方面からも、この羅馬ローマを開拓すれば、何かすこぶる面白いものを手に入れられるか知れぬが
不吉の音と学士会院の鐘 (新字新仮名) / 岩村透(著)
浴衣ゆかたの上だけれど、紋の着いた薄羽織うすばおりひっかけて居たが、て、「改めて御祝儀を申述べます。目の下二しゃく貫目がんめかかりませう。」とて、……およごしのぞいて魂消たまげて居る若衆わかいしゅ目配めくばせでうなずかせて
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
彼はそれを、或はすかし、或はおどし、色々に骨折って、三十分ばかりの間も、口をすっぱくして口説くどいた上、とうとう、半ば威圧的に、彼女をうなずかせて了いました。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
隣の座敷では二人の小娘が声をそろえて、嵯峨さがやおむろの花ざかり。長吉は首ばかり頷付うなずかせてもじもじしている。お糸が手紙を寄越よこしたのはいちとりまえ時分じぶんであった。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかもその瓦作りを見るならば、如何に沖縄の瓦が瓦として立派なものであるかを首肯うなずかれるでしょう。仕事は素晴らしいのです。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)