点頭うなずか)” の例文
旧字:點頭
奢侈しゃし嫌い、諸事御倹約の殿の事であるから、却って金銀をちりばめたのから見ると本物という事が点頭うなずかれるけれども、これは時として臣下に拝領を許される例もあるので
備前天一坊 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
彼等の潜伏する場所として屈強の棲家すみかだと点頭うなずかれるのだから、そういうような話の方面からも、この羅馬ローマを開拓すれば、何かすこぶる面白いものを手に入れられるか知れぬが
不吉の音と学士会院の鐘 (新字新仮名) / 岩村透(著)
頭髪かみ扮装なりとの不調和も、芸人の脱走としては、有り得る事と点頭うなずかれた。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)