首肯うなずき)” の例文
文作は青くなったり、赤くなったりして、首肯首肯聞いていたが、そのうちに立っても居てもいられぬようにソワソワし始めた。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
老人は首肯ながら、朱泥急須から、緑を含む琥珀色玉液を、二三滴ずつ、茶碗の底へしたたらす。清いりがかすかに鼻をう気分がした。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
殿下は夫を御覧になると槇君に「こんな岩でも登れますか」とお尋ねになる。「こんな岩は駄目であります」とお答えするのをお聞きになって、「そうでしょうね」とお首肯になった。
クリストフはまた無言の首肯を始めた。