“打頷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちうなず95.0%
うちうなづ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はい、」しばらくして、「はい、」媼は返事ばかりでは気が済まぬか、団扇持つ手と顔とを動かして、笑傾えみかたむけては打頷うちうなずく。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さっきから黙然もくねんとして、ただ打頷うちうなずいておりました小宮山は、何と思いましたか力強く、あたかも虎をてうちにするがごとき意気込で、蒲団の端を景気よくとんと打って、むくむくと身を起し
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
固唾かたづみたりし荒尾は思ふところありげに打頷うちうなづきて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
くるまの主の身をくだしてことばを添ふれば、彼も打頷うちうなづきて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)