“打棄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うっちゃ65.7%
うつちや17.2%
うちす7.1%
うっちゃっ4.0%
うちすて2.0%
うちや1.0%
うっちゃり1.0%
うッちゃ1.0%
うツちやり1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
打棄うっちゃっておくと伊呂波いろは四十八文字を、みんな書きそうな形勢になって来たのには、持って生れたブッキラ棒の吾輩も負けちゃったね。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「さうなんでさ、わたしや蜀黍もろこし打棄うつちやときまでつとおもつてたらえねえんでさ、私等家わたしらぢのおとつつあは道具だうぐつちとひどおこんですから」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
世界の人は日本人の誰某たれそれは恩人が獄屋ひとやつながれて非常な苦しみを受けて居るのを知りつつ打棄うちすてて国に帰ってしまった。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
ほうり込まれたのは舁夫かごやのようだッけ、斬って投り込んだのだかどうだか様子は分らねえが、何しても斯んな侍を打棄うっちゃって置けば、多勢おおぜいの人の難義になると思ったから
つてう言い出したことのない弥吉を、児太郎は自身にひきあてて、悲しげに打棄うちすてるような調子でしりぞけた。
お小姓児太郎 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「肉を盗まれたのか、それは告訴しなくちやならん、打棄うちやつとくと癖になつてかんからね。」
それからもしそのお雑巾次手ついでにずッぷりおしぼんなすって下さるとたすかります、途中とちゅうで大変な目にいましたので体を打棄うっちゃりりたいほど気味が悪うございますので、一ツ背中をこうと存じますが
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其様そんな了簡を打棄うッちゃって、魂を籠めて不器用に拵えて見ろ、屹度きっと美い物が出来上るから、不器用にやんなさいと毎度申しますので、遂に不器用長二と綽名あだなをされる様になったのだと申すことで。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
みんなが一にちれをころしてしまふにちがひない、それとも打棄うツちやりぱなしにしていても大丈夫だいじやうぶかしら?』あいちやんが尻上しりあがりにひますと、そのちひさなものうなしました(今度こんどくさめをせずに)
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)