打棄うっちゃっ)” の例文
ほうり込まれたのは舁夫かごやのようだッけ、斬って投り込んだのだかどうだか様子は分らねえが、何しても斯んな侍を打棄うっちゃって置けば、多勢おおぜいの人の難義になると思ったから
「ふむ、それは打棄うっちゃっとかないで、すぐ手当をしてもらいなさい」
草藪 (新字新仮名) / 鷹野つぎ(著)
母「チョッ、分らねえ奴だな、石原の親達へていしても此娘これがに何一つ着せる事ア出来ねえ、そんならと云ってうちに置けばくねえ、憎い親不孝なアあまの着物を見るのはいやだから、打棄うっちゃっちまえと云うだ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
亭主「是は打棄うっちゃっちゃアおかれない、ぐに……」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)