“うちや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打遣53.8%
打捨15.4%
打拾7.7%
打擲7.7%
打棄7.7%
打留7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
れから又薩摩の方も陸を荒されて居ながらかえって行く船を追蒐おっかけて行くこともせず打遣うちやっておいたのみならず
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
立つんだから、モウよい加減に打捨うちやつておおきよ
小むすめ (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
その頃は食事の時に主人も客も食べ残りの骨を卓子テーブルの下に打拾うちやらかしておく習慣があつたので、悪戯いたづら好きのカアネ親子は、目ざとい詩人に気づかれぬやうに、自分達の皿の骨は言ふまでもなく
その石を打擲うちやって仕舞しまって代りの石を拾うて入れて置き、又隣家の下村しもむらと云う屋敷の稲荷様を明けて見れば、神体は何か木のふだで、これとってゝ仕舞しまい平気な顔して居ると、もなく初午はつうまになって
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「肉を盗まれたのか、それは告訴しなくちやならん、打棄うちやつとくと癖になつてかんからね。」
汚れた萌黄もえぎ裁着たッつけに、泥草鞋どろわらじの乾いたほこりも、かすみが麦にかかるよう、こころざして何処どこく。はやその太鼓を打留うちやめて、急足いそぎあしに近づいた。いずれも子獅子の角兵衛かくべえ大小だいしょう
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)