“急足”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いそぎあし89.7%
あしばや3.4%
きゅうあし3.4%
はやあし3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卯の花の礼心には、きぬたまき、紅梅餅、と思っただけで、広小路へさえ急足いそぎあし、そんな暇は貰えなかったから訪ねる事が出来なかった。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すこ躊躇ためらッていて、「チョッ言ッてしまおう」と独言ひとりごとを言いながら、急足あしばやに二階を降りて奥坐舗おくざしきへ立入る。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
一行はあるいは山水の奇勝を写真に撮り、或いはゆるゆる写生などをし、もうぎゅう的剛力も余程遠くへ行っているだろうと思い、急足きゅうあし半里はんみちばかりも進んでみると、剛力先生泰然自若と茶屋に腰打ち掛け
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
落胆がつかりして家を出て、急足はやあしで何時もの酒屋に来て見れば、これもうしたか消えて仕舞つて、その代に大きな、古びた、木造りの家がありました。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)