“急度”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
きっと88.9%
きつと11.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
精米所の主人は、月に一度くらいは急度きっと蠣殻町かきがらちょうの方へ出て来るのであったが、その時は上さんと子供をつれて来ていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「ですから行きますよ。少し気分がくなったら急度きっと行きます」お島は涙を拭きながら、やっ笑顔わらいがおを見せた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
一箇条宛致合点急度きっと相守可申候、若此旨相背候はば、如何様いかよう曲事くせごとにも可仰付云々。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
娘子供など髪飾り衣類などに花美異風のこしらえこれ無きよう相心得、若きものにはその親支配人どもより急度きっと申渡せ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「今日箱根峠に打ち登り候。小田原表行き、急度きっと申付く可候、是又これまた早速相果す可く候」
小田原陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ムヽ五兩と云ては吾儕おれの身では大金ながら後刻のちまでに急度きつと調達こしらへもつくるが然して金の入用と邪魔じやまの手段は如何いふわけか安心するため聞せてと云ば元益庄兵衞の耳のほとりへ口さし寄せ何事やらんやゝ霎時しばらく私語さゝやきしめすを聞中に此方は莞爾にこ/\笑ひ出し聞了つては横手をち成程々々奇々きゝ妙計めうけい必ず當るに相違なし夫なら直に金の算段さんだん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
急度きつと相違のない樣に直に調達致して來ようとつかと戸外おもてへ出たるは其日も已に暮合くれあひすぎなりも此家には妻子もなく一個住ひとりずみにて玄關番げんくわんばんを兼た飯焚めしたきの男一人在れど是さへも使に出たる後なれば同胞きやうだい如何なる密談みつだんせしや知者しるものたえて無りけり斯て後庄兵衞は翌朝よくあさ五兩の金を調達こしらへ兄元益に遞與わたせしに此方は心得其金もてしちに入たる黒紋附くろもんつきの小そで羽織ばおりを受出し近所の竹輿屋かごや吩咐いひつけて醫師陸尺ろくしやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)