トップ
>
急度
>
きっと
ふりがな文庫
“
急度
(
きっと
)” の例文
譬
(
たと
)
え木綿たりとも花美高価のものを取扱い致すまじく、相背く者これ有るにおいては
不便
(
ふびん
)
ながら政事には替え難く、
急度
(
きっと
)
申渡す。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
精米所の主人は、月に一度くらいは
急度
(
きっと
)
蠣殻町
(
かきがらちょう
)
の方へ出て来るのであったが、その時は上さんと子供をつれて来ていた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
近藤の弟子の小林めが
肩衣
(
かたぎぬ
)
なんど着おって、おれのところへ来て、いろいろあつかいを入れて、兼吉にわびをさせるから了簡しろという故、
急度
(
きっと
)
念をしたら
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
一箇条宛致
二
合点
一
、
急度
(
きっと
)
相守可
レ
申候、若此旨相背候はば、
如何様
(
いかよう
)
の
曲事
(
くせごと
)
にも可
レ
被
二
仰付
一
云々。
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
「今日箱根峠に打ち登り候。小田原表行き、
急度
(
きっと
)
申付く可候、
是又
(
これまた
)
早速相果す可く候」
小田原陣
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
孝「すると
後
(
あと
)
から一人四十三四の女が参りまして、これも尋ねる者に逢えるか逢えないかと尋ねると、白翁堂は同じく逢っているというものだから、其の女はなに逢いませんといえば、
急度
(
きっと
)
逢っていると又争いになりました」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「須田町から先は、自分ながら
可怕
(
おっかな
)
くて
為様
(
しよう
)
がなかったの。だけど訳はない。二三度乗まわせば
急度
(
きっと
)
平気になれます」
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
娘子供など髪飾り衣類などに花美異風の
拵
(
こしら
)
えこれ無きよう相心得、若きものにはその親支配人どもより
急度
(
きっと
)
申渡せ。
奢侈
(
しゃし
)
の風俗を質素に直せと申すのだ。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
右之趣御領内
江
急度
(
きっと
)
可
レ
被
二
相触
一
候、此旨被
二
仰出
一
者也、
仍如
レ
件
よってくだんのごとし
。
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
作法
宜
(
よろ
)
シカラザル儀
之
(
こ
)
レ有ル段相聞エ候、以後右ノ様子ノ
族
(
やから
)
、之レ有ルニ於テハ、
急度
(
きっと
)
、御吟味ヲ遂ゲラルベキ旨、仰セ出サレ候、向後、相慎シミ、作法宜シキ様ニ
仕
(
つかまつ
)
ルベキ旨
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
嘉「いえ
急度
(
きっと
)
参
(
めえ
)
るに相違ごぜえません」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
私
(
あっし
)
ゃ子供の時分から、こんな事が好きだったんですから、この外にまだ
幾箇
(
いくつ
)
も考えてるんですが、その中には一つ二つ成功するのが
急度
(
きっと
)
ありますよ」
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
高価のものの売買も当
丑年
(
うしどし
)
限り
停止
(
ちょうじ
)
触出し置きたれば、残りたる物は年内最早三日に相成り、形を替えるか、崩すとも
仕舞切
(
しまいきり
)
にいたすとも、
来
(
きた
)
る
寅年
(
とらどし
)
元朝
(
がんちょう
)
よりは
急度
(
きっと
)
停止申渡す。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
『荷物は預けるから、
急度
(
きっと
)
、受取をよこせ』
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
急
常用漢字
小3
部首:⼼
9画
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“急度”で始まる語句
急度叱
急度慎