“停止”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうじ40.7%
ていし11.1%
とま11.1%
たちど7.4%
ストップ7.4%
チヤウジ7.4%
たたず3.7%
ちやうじ3.7%
とどま3.7%
やすみ3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上訴じょうそ上訴。——われらのうち数名のものが、まず政庁に赴いて、念仏停止ちょうじ願文がんもんをさし出し、朝廷へ訴え奉るが何よりの策じゃ」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小木せうぼくえだ諸共もろともたほして猛進まうしんするのであるから、如何いかなる險山けんざん深林しんりんくわいしても、まつた進行しんかう停止ていしせらるゝやうなうれひはないのである。
力を極めて漕ぐ櫂につれて、水沫すいまつがサッと翻えるのが、黎明の光に光って見える。見る見る短艇は近寄って来た。やがて窓の下で停止とまった。
死の航海 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
或日の夕暮、一人の若い品のい洋服の紳士が富岡先生の家の前えに停止たちどまって、しきりと内の様子をうかがってはもじもじしていたが遂に門をはいって玄関先に突立つったって
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
活用したこと(2)「——四階。客無し。運転継続——五階。停止ストップ」というようなテキパキしていて新鮮で要領のよい動的描写(3)橋本が昇降機へ飛び付いてから死ぬまでの物凄い光景等々
印象に残った新作家 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
先ノ朝ニテ仮称セシ「正慶」ノ年号ハ停止チヤウジスル
青年はしばし四辺あたりを見渡して停止たたずみつおりおり野路のみちよぎる人影いつしか霧深き林の奥に消えゆくなどみつめたる、もしなみなみの人ならば鬱陶うっとうしとのみ思わんも、かれはしからず
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
去年の暮に風邪を引いた時と、半歳ばかり前の御停止ちやうじで二三日休んだ時の外は、何んの因果か、休む暇もない有樣で——
おのおの竜王ありて停止とどまり守護す、娑伽羅等八竜王のごときは、海中を護り、能く大海をして増減あるなからしむ、阿奴駄致あぬたっち等四竜王、地中を守護し、一切の河を出だす、流れ注ぎて竭きることなし
われ目をさだめて見しに一旒の旗ありき、飜り流れてそのはやきことすこし停止やすみをも蔑視さげすむに似たり 五二—五四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)