“ていし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
底止21.2%
弟子13.5%
亭主11.5%
諦視9.6%
停止5.8%
丁巳5.8%
3.8%
涕泗3.8%
鄭子3.8%
堤子1.9%
帝祠1.9%
抵死1.9%
梯子1.9%
睇視1.9%
程子1.9%
程氏1.9%
良人1.9%
詆訿1.9%
邸址1.9%
鄭氏1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが利根の激流は年々歳々、勢いを増してきて、城壁は崩れて底止ていしするところを知らない。ついに、三の丸も危なくなった。
老狸伝 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
濂の人品おもう可きなり。孝孺洪武こうぶの九年を以て、濂にまみえて弟子ていしとなる。濂時に年六十八、孝孺を得ておおいに之を喜ぶ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
『ハイ私は生一本きいっぽんで通します』ッて……マアあきれかえるじゃアないかネー文さん、何処の国にお前、尼じゃアあるまいし、亭主ていし持たずに一生暮すもんが有るもんかネ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
しかれども吾人が理解と想像との域内にある一幅人類旅行の画図を諦視ていしすれば、正々堂々おのずから一定の目的に向かって、一定の順序を踏み
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
苟且かりそめにも血液けつえき循環じゆんくわん彼等かれら肉體にくたい停止ていしされないかぎりは、一たんこゝろうつつたをんな容姿かたち各自かくじむねから消滅せうめつさせることは不可能ふかのうでなければならぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
孝孺は其翌年丁巳ていしけいを執って浦陽ほように潜渓にきぬ。従学四年、業おおいに進んで、潜渓門下の知名の英俊、皆其のしもに出で、先輩胡翰こかん蘇伯衡そはくこうまたみずかかずとうに至れり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
六右衛門、古庵様など折ふし御出之由、かくべつ寂寥にもあらざめりと悦申候。高作ども御見せ、感吟仕候。売家の詩は妙甚候。拙和せつわどもていし申度候へ共、急に副し不申候。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
『淵鑑類函』四三六には、宋の太宗の愛犬、帝朝に坐するごとに必ずまず尾をって吠えて人を静めた。帝病むに及びこの犬食せず、崩ずるに及び号呼涕泗ていしして疲瘠ひせきす。
すなわ鄭子ていし九尾きゅうびきつねいて愛憐あいれんするがごとくなるを致す。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
電柱でんちゆうの白き堤子ていしにいと細く雨はそそげり冬きたるらし
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ほこらちかところ少年せうねんそうあり。かね聰明そうめいをもつてきこゆ。含春がんしゆん姿すがたて、愛戀あいれんじやうへず、柳氏りうしせい呪願じゆぐわんして、ひそか帝祠ていしたてまつる。ことばいは
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
余ノ詩ニオケルヤもとヨリ遊戯ノミ。人生ハ寄ルガ如キナリ。唯意ニ適スルヲ貴ブ。ひんならヒ臭ヲフニ何ゾ必シモ抵死ていしセンヤ。ソレ詩ノ道タルヤ切実ヲ美ト為ス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
登らんとするいわお梯子ていしに、自然の枕木を敷いて、踏み心地よき幾級のかいを、山霊さんれいたまものと甲野さんは息を切らしてのぼって行く。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
自分は十月二十六日の記に、林の奥に座して四顧し、傾聴し、睇視ていしし、黙想すと書いた。「あいびき」にも、自分は座して、四顧して、そして耳を傾けたとある。
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
(下略)道余録はすなわ程氏ていし遺書いしょの中の仏道を論ずるもの二十八条、朱子語録の中の同二十一条をもくして、極めて謬誕びょうたんなりとし、条をい理に拠って一々剖柝ぼうせきせるものなり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
不可いけねえや、おめえ良人ていしがあるんなら、おいら一所に死ぬのは厭だぜ。じゃあ、おい勝手にしねえ。」
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ゆゑ其著書そのちよしよ餘萬言よまんげん大抵たいていおほむ(二一)寓言ぐうげんなり(二二)漁父ぎよふ盜跖たうせき胠篋きよけふつくり、もつ孔子こうし詆訿ていしし、もつ老子らうし(二三)じゆつあきらかにせり。(二四)畏累虚わいるゐきよ亢桑子かうさうしたぐひみな空語くうごにして事實じじつし。
世態一変して後明治七、八年の頃に至り名古屋藩の医にして詩を森春濤と鷲津毅堂とに学んだ永阪石埭ながさかせきたいが、星巌の邸址ていしを探り求めて新に亭榭ていしゃを築き、がんして玉池仙館と称した。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
帝、孝孺の一族を収め、一人を収むるごとすなわち孝孺に示す。孝孺顧みず、すなわち之を殺す。孝孺の妻鄭氏ていし諸子しょしとは、皆経死けいしす。二女とらえられてわいを過ぐる時、あいともに橋より投じて死す。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)