“遺書”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かきおき84.0%
いしょ8.0%
ゐしよ4.0%
ゆゐしよ1.3%
ゆいしょ1.3%
ゆゐごん1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それは存じませんが、ある晩私にそれを見せて、もうこれで、遺書かきおきが出来たから、いつ死んでもよいと、冗談を申して居りました」
闘争 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
と言うのはその秋の彼岸ひがん中日ちゅうにち、萩野半之丞は「青ペン」のお松に一通の遺書いしょを残したまま、突然風変ふうがわりの自殺をしたのです。
温泉だより (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
あをくなつて迎へた兼松に案内されて行くと、納屋の後ろの下男郎屋で、寅藏は遺書ゐしよまで殘して死んで居るのでした。
あれは快よくめいする事が出来ると遺書ゆゐしよにも有つたと言ふでは無いか、あれはいさぎよくこの世を思ひ切つたので、お前の事も合せて思ひ切つたので決して未練は残してゐなかつたに
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
南会所で、下横目が九人のものを支配方に引き渡し、支配方は受け取って各自の親族に預けた。九人のものはこの時一旦遺書ゆいしょ遺髪ゆいはつを送ってった父母妻子に、久し振の面会をした。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「お前の弟の肌身に着けて居る守袋の中に、亡くなつた母親の遺書ゆゐごんが入つて居た筈だ——そんなものは見えなかつたかと訊いて居るのだ」