“遺髪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いはつ33.3%
かたみ33.3%
ゆいはつ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて還って来るものは、遺髪いはつと爪だけかとまで、一ころは深く思いあきらめていた彼の妻には、大きく左の肩を落して、跛行びっこをひきひき歩く良人の姿も、よくぞご無事で——としか見えなかった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
亡兄あに遺髪かたみや小袖を持った。陣中に女の長居は無用。おゆうは次の日すぐ秀吉に
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
南会所で、下横目が九人のものを支配方に引き渡し、支配方は受け取って各自の親族に預けた。九人のものはこの時一旦遺書ゆいしょ遺髪ゆいはつを送ってった父母妻子に、久し振の面会をした。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)