“遺骸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いがい72.0%
なきがら19.4%
ゐがい4.3%
むくろ2.2%
おからだ1.1%
からだ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五十余年の生涯しょうがいの中で、この吉左衛門らが記憶に残る大通行と言えば、尾張藩主の遺骸いがいがこの街道を通った時のことにとどめをさす。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「その代り遺骸なきがらは此方で引取り、回向ゑかう萬端手落なく致させます——てやがる。お貰ひの仲間にも、坊主も穴掘りも居るんだつてネ、親分」
シルレルの遺骸ゐがいは彼の歿年、——千八百五年以来、ちやんとワイマアルの大公爵家の霊廟れいべうの中に収められてゐた。
続澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
遺骸むくろを奉じて埠頭ふとうを去る三マイルなるパセパンシャンの丘巓きゅうてんに仮の野辺送りをし、日本の在留僧釈梅仙を請じてねんごろに読経供養し
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
其れからみんなして遺骸おからだを、御宅へかついでめえりましたが、——御大病の御新造様ごしんぞさま態々わざ/\玄関まで御出掛けなされて、御丁寧な御挨拶ごあいさつ、すると旦那
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
一昨日おととい帰って見ますと、母の遺骸からだはもう火葬にしてありましたのでガッカリしました。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)