“遺骸”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いがい73.8%
なきがら16.3%
ゐがい5.0%
むくろ2.5%
おからだ1.3%
からだ1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“遺骸”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 日本文学1.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
その中には岸本の旧い学友で、耶蘇やそ信徒で、二十一年ばかりも前に一緒に同じ学校を卒業した男の遺骸いがいが納めてあった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
築地つきじ別院に遺骸いがいが安置され、お葬儀の前に、名残なごりをおしむものに、芳貌ほうぼうをおがむことを許された。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
源吉は不承々々に案内してくれます。戀女房のもがき死にに死んだ遺骸なきがらを、あまり他人の眼に觸れさせたくなかつたのでせう。
「その代り遺骸なきがらは此方で引取り、回向ゑかう萬端手落なく致させます——てやがる。お貰ひの仲間にも、坊主も穴掘りも居るんだつてネ、親分」
シルレルの遺骸ゐがいは彼の歿年、——千八百五年以来、ちやんとワイマアルの大公爵家の霊廟れいべうの中に収められてゐた。
続澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「パン、ポラリス、南極探険の帰途、ヤツプ島沖にて死亡、遺骸ゐがいは水葬せらる。」一番書記の白猫が、かま猫の原簿で読んでゐます。
猫の事務所 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
捕吏とりての中には三吉始め富五郎の顔を見知った者も多かったから、紛れもなくお探ね者の卍の遺骸むくろとは皆が一眼で看て取ったものの、残念ながら天命とあっては致し方がない。
近藤事務長は土地の有志と計りて、事務長以下十数人、遺骸むくろを奉じて埠頭ふとうを去る三マイルなるパセパンシャンの丘巓きゅうてんに仮の野辺送りをし、日本の在留僧釈梅仙を請じてねんごろに読経供養し、月白く露深き丘の上にはるかに印度洋の鞺鞳とうとうたる波濤を聞きつつまきを組上げて荼毘だびに附した。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
其れからみんなして遺骸おからだを、御宅へかついでめえりましたが、——御大病の御新造様ごしんぞさま態々わざ/\玄関まで御出掛けなされて
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
その又あくる日になったら裁判所からも人が来て親切にいろんな事を聞いたりして何だかゆるされそうなので、僕は母がどんなになっているか、見に行きたくてたまりませんでしたが、一昨日おととい帰って見ますと、母の遺骸からだはもう火葬にしてありましたのでガッカリしました。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)